賽は投げられた ①
このお話しは2部構成になっています。
賽は投げられた ①
賽は投げられた ②
※すべて別窓で開きます。
「おい ゆず ・・・ そんな緊張すんなよ 俺にうつるやんけ ・・・」
「なんで あなたが緊張するのよ 会社で会ってるんじゃないの?」
「いや ・・・ 家は初めてやからな」
「大きい家ね ・・・」
『結寿 パート 34歳』 妻の告白
「こんにちは~」
「おお~ 来たか 守山君 入ってくれ」
今、お邪魔しているのは
主人(守山 茂 36歳) の会社の大場専務のお宅
私たち夫婦揃ってお誘いを受けたんですが
家の外観だけで圧倒されてしまって ・・・ 豪邸なんです。
なぜ、今日 お宅に呼ばれたかたと言いますと
会社のレクリエーションに積極的に参加している社員の奥様から
選り抜きで その中でも最も働いている ・・・
んん~ 早い話しが 旦那さんのために上司にゴマをすったり
行事の運営や進行を手伝ったりしている奥様から1名だけ
毎年、GW休みの前に専務から接待を受けるんだそうで
それに今年 私たち夫婦が選ばれたわけです。
その レクリエーションなんですが ・・・
ソフトボール大会 ハイキング 運動会 等々
他にもありますけど 私 ・・・ 今年の春の運動会に
初めて参加したんです
主人は高校卒業後に半導体の製造工場に10年勤めたあと
現在の源運輸(みなもとうんゆ)に入社して8年が経ちます。
私は大学を出たあと中学校の音楽教師をしていて
主人とは27歳の時にお姉ちゃんの結婚式の2次会で出会いました。
私のお姉ちゃんの旦那さんの友達が主人だったんです。
私は教師という職業 ・・・ というか あの独特の職場の雰囲気に
慣れることが出来なくて 仕事を辞めるという条件で主人と
結婚しました。今は近所のスーパーでパート勤めをしています。
そしてこの6年間、主人の会社のレクリエーションには
一切、参加してなかったのに今年の春 主人がどうしても来て欲しい
というので運動会に出ました。
といっても行事に積極的に参加している風でもなくただ座っていただけ ・・・
なのに ・・・ 今日 私たち夫婦が専務にお誘いを受けたので
何か悪い知らせなんじゃないの? と 2人で話していたせいで
ものすごく緊張していたんです ・・・
そして 緊張の理由がもうひとつ ・・・
大場専務は主人の会社の上司で一番怖い人らしいんです。
私は知りませんけどね ・・・ 主人がそう言っているので ・・・
大場専務と社長と2人で軽自動車2台からスタートした運送屋さんで
現在は従業員300人の運輸会社です。
バリバリの叩き上げですよね ・・・
何かそれを聞いただけでも 怖そうっていうのが伝わってきます ・・・
「奥さんも わざわざ来てもらって 申し訳ないね」
「いえ~ お招き頂いて光栄です お邪魔いたします」
「やっぱり 何か 元・教師って感じがするね~ 守山君よ」
「あっ はぁ ・・・」
「綺麗だし シュっと背が高くて いい奥さん もらったんだね」
「あっ はあ ありがとうございます」
「いや~ 運動会の時にね あそこに座っているべっぴんさんは
誰の奥さんなんや~って 役員連中で噂になってたんだよ」
「あっ はあ ・・・」
あっ はあ ・・・ しか 言ってないですよね うちの主人^^
もう それくらい緊張したんです。
まあ~ 要約すると みんなに参加してもらいたいから
もっと違うレクリエーションにも来てください と ・・・
遠まわしに言われた感じですね ・・・
終始穏やかなムードではありましたし
主人にとって悪い内容のお話しではなかったので
それだけはホっとしました。
「そういうことよね? また来なさいってことでしょ?」
「そら~ ゆずがあの ブルーシートの上にちょこんと
座ってたら 目立つで 美人やから ・・・」
「そうなの?嬉しいけど^^」
「同期の中で 課長昇進に一番近いのが 俺って 専務言うてたよな ・・・」
「それもあるんじゃない? だから夫婦2人3脚で
会社を盛り上げて欲しいという意味なんでしょ ・・・
私ももっと積極的に参加しないといけないわね」
「うん~ まっ ボチボチでええよ」
私たちにはまだ子供がいませんので
時間があるから仕方なくパートに行ってますが
ホント言うと 働きたくないんです ・・・ もう学校で
気を遣い過ぎて 働くのがイヤになって ・・・
なので 主人の会社のレクリエーションなんかも
絶対に行かなかったんです。職場の上下関係
人間関係にへとへとになっていて見たくもなかった ・・・
でも、専務のお宅へ行ったことがいい機会になり
私もこれからは主人のために もっと支えてあげないと
いけない と 思うようになっていました。
しかし いいことばかりは続かない ・・・
6月のある大雨の日に主人が事故を起こしてしまいました。
自転車に乗った女子高校生を交差点で
巻き込んでしまったんです。
相手の方にたいした怪我がなかったことと
ブレーキの整備不良であったことを考慮して頂いて
給与の減額は免れましたが 事故のすぐあとに車には乗れなくて
主人は1週間の謹慎のあと 2ヶ月間の倉庫作業に
異動する予定でした ・・・ が ・・・
謹慎生活 あと2日というときに
主人が飲酒運転で警察に連行されて ・・・
何で ・・・? いつも飲む人じゃないのに
謹慎中に限って なんで飲んだの ・・・?
私の頭の中はクエッションマークだらけ ・・・
しかも 飲んだあとに車の運転とは ・・・
ショックでした
車で仕事をしている人が 基本的なルールを守れないなんて
スナックで飲んでいたそうですが
まさか お酒を飲みに行くなんて思ってないし
私も普通に車で出て行く主人を見送りましたが ・・・
酒気帯び運転で免停と罰金です。
会社でも大問題になったらしく 同僚の小山さんが
家に来て 色々と報告してくれました ・・・ 解雇だそうです。
でも まだ決定ではなくて
それまでは倉庫作業に従事するように とのこと ・・・
せっかく 課長昇進云々の話しを聞いたとこなのに ・・・
もったいない ボーナスも出るし お給料もいい会社なのに ・・・
私はすぐに 自分に置き換えました
いやいや行ってるスーパーのパート時間を増やさないと
いけないのかな ・・・と ・・・
そんなある日 主人が
「明日 専務が来るし 何の話しか聞いといてくれ ・・・」 と
「私が聞くの?」
「うん 重要な話しらしいわ ・・・」
次の日、朝一でパート先に休みを申し入れて
私は専務の到着を待っていました。 そして ・・・
「すまんな パートの日だったらしいね?守山君に聞いたよ」
「いえ それは ・・・
主人が大変ご迷惑を掛けまして申しわけございません」
「うん ・・・ 解雇っていう話しが出てるけどね
俺は守山君を買ってるから ・・・」
「はい ・・・」
「ただ 運送業っていうのは 警察との連携が密でにないと
なかなか生きていけないんだよね ・・・」
「はい ・・・」
「他の社員も今年に入って事故を起こしてるし
今回の守山君のことがダメ押しになってしまって
ちょっと 警察に睨みをきかされてしまってね ・・・」
「はぃ ・・・ すみません ・・・」
「奥さんは解雇になってしまっても 平気なのかな?」
「いぇ ・・・ それは ・・・」
「困るよね ・・・?」
「はぃ ・・・」
「じゃ 奥さんも大人の女性だ 俺と取引しようか」
「と 言いますと ・・・」
「そんな 下に座ってないで 横に座って話しを聞きなさい」
「あっ はい ・・・」
私は専務が座られていた ソファに軽く腰掛けました ・・・
すると
「大事な話しなんだから もっと近くで聞いたらどうや 奥さん」
と 少し強い口調で言われ ・・・
「あっ はぃ ・・・ すみません」
「守山君のことは 俺の一存でどうにでもなる」
「はぃ ・・・」
「まっ 奥さんしだいやな ・・・」
急に心臓がドキドキし始めました ・・・
ドラマかなんかで聞いたことのあるセリフ
まさか 自分が聞くとは ・・・
「奥さん いくつ?」
「34歳です ・・・」
「立派な大人の女性やな ・・・
ほな 俺の言ってる言葉の意味 ・・・ 理解出来るわな?」
「えっと ・・・ それは ・・・」
「俺も300人の従業員がいる会社の重役や
何の報酬もなしとは言わん 月20万でどうや奥さん」
今ここで 服でも脱げ と 言われているのかと思いきや
20万円 と いうことは ・・・ 愛人??
「言うてる意味 分かるなっ? 守山君の解雇の件を
なかったことにして さらに月20万円出すって言うてるんやで?」
「あいじん ・・・ でしょうか ・・・」
腹をくくるしかないのか
それか こんなことは回避して 違う道を探るほうがいいのか ・・・
「守山君は了解してるんやで?」
「えっ?? 主人が ・・・?」
「そうや 警察に渡す袖の下 2000万円 耳揃えて持って来い
って 言うたら 今の奥さんに提示してる条件のほうを飲みよった」
「2000万円 ・・・」
「1人に渡すんちゃうで 色々と配りながら 運送業は生きてるんや」
「はぁ ・・・」
もう 賽は投げられた 覚悟を決めないと と 思っていたら
投げたのは 主人でした ・・・
「色白の美人で スタイルが良くて 乳もごっつい
こんな 超一流の女は 守山君には早すぎる
俺くらいの金の稼ぎがないと 持ったらアカン こんな嫁」
「離婚しろってことですか ・・・?」
「そんなことは言うてへん もう 旦那は公認してるんや
堂々と 俺と愛人契約を結んだらええんやで?」
「主人と ・・・ 話します ・・・」
「そんなっ ちんたらしてる時間があるかいなっ!
ほなっ 奥さん! 今ここに 2000万円 置いてみいなっ!」
「そんなこと ・・・ 出来ません ・・・」
「そやろ 奥さん ・・・ 無理なのは俺も分かってる
そやし 妥協案を提示してるんや 飲めるか?」
すると 専務はカバンから封筒を出して ・・・
「今月の20万円や 好きに使い 奥さん」 と テーブルの上に ・・・
「これは ・・・」 もらえません と 言うつもりでした ・・・
「中 はよ確認して 奥さん ・・・
奥さんっ! 中身を確認しろって 言うてるんやでっ?!」
「あっ はぃ ・・・」
20万円 入っていました ・・・
「奥さん 盗まれたらアカンし はよ ポケットなりに しもて」
「あっ でも ・・・」
「はよっ ポケットにいれーなっ! 奥さん!!」
「はぃ ・・・」
専務の気迫に押されて ポケットにその封筒を ・・・
「よっしゃ 契約成立や ・・・
奥さん 上の服脱いで 俺にそのデカい乳 ボロンと見せたりーや」
「えっ ・・・?」
賽は投げられた ①
賽は投げられた ②
※すべて別窓で開きます。
「おい ゆず ・・・ そんな緊張すんなよ 俺にうつるやんけ ・・・」
「なんで あなたが緊張するのよ 会社で会ってるんじゃないの?」
「いや ・・・ 家は初めてやからな」
「大きい家ね ・・・」
『結寿 パート 34歳』 妻の告白
「こんにちは~」
「おお~ 来たか 守山君 入ってくれ」
今、お邪魔しているのは
主人(守山 茂 36歳) の会社の大場専務のお宅
私たち夫婦揃ってお誘いを受けたんですが
家の外観だけで圧倒されてしまって ・・・ 豪邸なんです。
なぜ、今日 お宅に呼ばれたかたと言いますと
会社のレクリエーションに積極的に参加している社員の奥様から
選り抜きで その中でも最も働いている ・・・
んん~ 早い話しが 旦那さんのために上司にゴマをすったり
行事の運営や進行を手伝ったりしている奥様から1名だけ
毎年、GW休みの前に専務から接待を受けるんだそうで
それに今年 私たち夫婦が選ばれたわけです。
その レクリエーションなんですが ・・・
ソフトボール大会 ハイキング 運動会 等々
他にもありますけど 私 ・・・ 今年の春の運動会に
初めて参加したんです
主人は高校卒業後に半導体の製造工場に10年勤めたあと
現在の源運輸(みなもとうんゆ)に入社して8年が経ちます。
私は大学を出たあと中学校の音楽教師をしていて
主人とは27歳の時にお姉ちゃんの結婚式の2次会で出会いました。
私のお姉ちゃんの旦那さんの友達が主人だったんです。
私は教師という職業 ・・・ というか あの独特の職場の雰囲気に
慣れることが出来なくて 仕事を辞めるという条件で主人と
結婚しました。今は近所のスーパーでパート勤めをしています。
そしてこの6年間、主人の会社のレクリエーションには
一切、参加してなかったのに今年の春 主人がどうしても来て欲しい
というので運動会に出ました。
といっても行事に積極的に参加している風でもなくただ座っていただけ ・・・
なのに ・・・ 今日 私たち夫婦が専務にお誘いを受けたので
何か悪い知らせなんじゃないの? と 2人で話していたせいで
ものすごく緊張していたんです ・・・
そして 緊張の理由がもうひとつ ・・・
大場専務は主人の会社の上司で一番怖い人らしいんです。
私は知りませんけどね ・・・ 主人がそう言っているので ・・・
大場専務と社長と2人で軽自動車2台からスタートした運送屋さんで
現在は従業員300人の運輸会社です。
バリバリの叩き上げですよね ・・・
何かそれを聞いただけでも 怖そうっていうのが伝わってきます ・・・
「奥さんも わざわざ来てもらって 申し訳ないね」
「いえ~ お招き頂いて光栄です お邪魔いたします」
「やっぱり 何か 元・教師って感じがするね~ 守山君よ」
「あっ はぁ ・・・」
「綺麗だし シュっと背が高くて いい奥さん もらったんだね」
「あっ はあ ありがとうございます」
「いや~ 運動会の時にね あそこに座っているべっぴんさんは
誰の奥さんなんや~って 役員連中で噂になってたんだよ」
「あっ はあ ・・・」
あっ はあ ・・・ しか 言ってないですよね うちの主人^^
もう それくらい緊張したんです。
まあ~ 要約すると みんなに参加してもらいたいから
もっと違うレクリエーションにも来てください と ・・・
遠まわしに言われた感じですね ・・・
終始穏やかなムードではありましたし
主人にとって悪い内容のお話しではなかったので
それだけはホっとしました。
「そういうことよね? また来なさいってことでしょ?」
「そら~ ゆずがあの ブルーシートの上にちょこんと
座ってたら 目立つで 美人やから ・・・」
「そうなの?嬉しいけど^^」
「同期の中で 課長昇進に一番近いのが 俺って 専務言うてたよな ・・・」
「それもあるんじゃない? だから夫婦2人3脚で
会社を盛り上げて欲しいという意味なんでしょ ・・・
私ももっと積極的に参加しないといけないわね」
「うん~ まっ ボチボチでええよ」
私たちにはまだ子供がいませんので
時間があるから仕方なくパートに行ってますが
ホント言うと 働きたくないんです ・・・ もう学校で
気を遣い過ぎて 働くのがイヤになって ・・・
なので 主人の会社のレクリエーションなんかも
絶対に行かなかったんです。職場の上下関係
人間関係にへとへとになっていて見たくもなかった ・・・
でも、専務のお宅へ行ったことがいい機会になり
私もこれからは主人のために もっと支えてあげないと
いけない と 思うようになっていました。
しかし いいことばかりは続かない ・・・
6月のある大雨の日に主人が事故を起こしてしまいました。
自転車に乗った女子高校生を交差点で
巻き込んでしまったんです。
相手の方にたいした怪我がなかったことと
ブレーキの整備不良であったことを考慮して頂いて
給与の減額は免れましたが 事故のすぐあとに車には乗れなくて
主人は1週間の謹慎のあと 2ヶ月間の倉庫作業に
異動する予定でした ・・・ が ・・・
謹慎生活 あと2日というときに
主人が飲酒運転で警察に連行されて ・・・
何で ・・・? いつも飲む人じゃないのに
謹慎中に限って なんで飲んだの ・・・?
私の頭の中はクエッションマークだらけ ・・・
しかも 飲んだあとに車の運転とは ・・・
ショックでした
車で仕事をしている人が 基本的なルールを守れないなんて
スナックで飲んでいたそうですが
まさか お酒を飲みに行くなんて思ってないし
私も普通に車で出て行く主人を見送りましたが ・・・
酒気帯び運転で免停と罰金です。
会社でも大問題になったらしく 同僚の小山さんが
家に来て 色々と報告してくれました ・・・ 解雇だそうです。
でも まだ決定ではなくて
それまでは倉庫作業に従事するように とのこと ・・・
せっかく 課長昇進云々の話しを聞いたとこなのに ・・・
もったいない ボーナスも出るし お給料もいい会社なのに ・・・
私はすぐに 自分に置き換えました
いやいや行ってるスーパーのパート時間を増やさないと
いけないのかな ・・・と ・・・
そんなある日 主人が
「明日 専務が来るし 何の話しか聞いといてくれ ・・・」 と
「私が聞くの?」
「うん 重要な話しらしいわ ・・・」
次の日、朝一でパート先に休みを申し入れて
私は専務の到着を待っていました。 そして ・・・
「すまんな パートの日だったらしいね?守山君に聞いたよ」
「いえ それは ・・・
主人が大変ご迷惑を掛けまして申しわけございません」
「うん ・・・ 解雇っていう話しが出てるけどね
俺は守山君を買ってるから ・・・」
「はい ・・・」
「ただ 運送業っていうのは 警察との連携が密でにないと
なかなか生きていけないんだよね ・・・」
「はい ・・・」
「他の社員も今年に入って事故を起こしてるし
今回の守山君のことがダメ押しになってしまって
ちょっと 警察に睨みをきかされてしまってね ・・・」
「はぃ ・・・ すみません ・・・」
「奥さんは解雇になってしまっても 平気なのかな?」
「いぇ ・・・ それは ・・・」
「困るよね ・・・?」
「はぃ ・・・」
「じゃ 奥さんも大人の女性だ 俺と取引しようか」
「と 言いますと ・・・」
「そんな 下に座ってないで 横に座って話しを聞きなさい」
「あっ はい ・・・」
私は専務が座られていた ソファに軽く腰掛けました ・・・
すると
「大事な話しなんだから もっと近くで聞いたらどうや 奥さん」
と 少し強い口調で言われ ・・・
「あっ はぃ ・・・ すみません」
「守山君のことは 俺の一存でどうにでもなる」
「はぃ ・・・」
「まっ 奥さんしだいやな ・・・」
急に心臓がドキドキし始めました ・・・
ドラマかなんかで聞いたことのあるセリフ
まさか 自分が聞くとは ・・・
「奥さん いくつ?」
「34歳です ・・・」
「立派な大人の女性やな ・・・
ほな 俺の言ってる言葉の意味 ・・・ 理解出来るわな?」
「えっと ・・・ それは ・・・」
「俺も300人の従業員がいる会社の重役や
何の報酬もなしとは言わん 月20万でどうや奥さん」
今ここで 服でも脱げ と 言われているのかと思いきや
20万円 と いうことは ・・・ 愛人??
「言うてる意味 分かるなっ? 守山君の解雇の件を
なかったことにして さらに月20万円出すって言うてるんやで?」
「あいじん ・・・ でしょうか ・・・」
腹をくくるしかないのか
それか こんなことは回避して 違う道を探るほうがいいのか ・・・
「守山君は了解してるんやで?」
「えっ?? 主人が ・・・?」
「そうや 警察に渡す袖の下 2000万円 耳揃えて持って来い
って 言うたら 今の奥さんに提示してる条件のほうを飲みよった」
「2000万円 ・・・」
「1人に渡すんちゃうで 色々と配りながら 運送業は生きてるんや」
「はぁ ・・・」
もう 賽は投げられた 覚悟を決めないと と 思っていたら
投げたのは 主人でした ・・・
「色白の美人で スタイルが良くて 乳もごっつい
こんな 超一流の女は 守山君には早すぎる
俺くらいの金の稼ぎがないと 持ったらアカン こんな嫁」
「離婚しろってことですか ・・・?」
「そんなことは言うてへん もう 旦那は公認してるんや
堂々と 俺と愛人契約を結んだらええんやで?」
「主人と ・・・ 話します ・・・」
「そんなっ ちんたらしてる時間があるかいなっ!
ほなっ 奥さん! 今ここに 2000万円 置いてみいなっ!」
「そんなこと ・・・ 出来ません ・・・」
「そやろ 奥さん ・・・ 無理なのは俺も分かってる
そやし 妥協案を提示してるんや 飲めるか?」
すると 専務はカバンから封筒を出して ・・・
「今月の20万円や 好きに使い 奥さん」 と テーブルの上に ・・・
「これは ・・・」 もらえません と 言うつもりでした ・・・
「中 はよ確認して 奥さん ・・・
奥さんっ! 中身を確認しろって 言うてるんやでっ?!」
「あっ はぃ ・・・」
20万円 入っていました ・・・
「奥さん 盗まれたらアカンし はよ ポケットなりに しもて」
「あっ でも ・・・」
「はよっ ポケットにいれーなっ! 奥さん!!」
「はぃ ・・・」
専務の気迫に押されて ポケットにその封筒を ・・・
「よっしゃ 契約成立や ・・・
奥さん 上の服脱いで 俺にそのデカい乳 ボロンと見せたりーや」
「えっ ・・・?」
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