四つ葉のクローバー ①
このお話しは2部構成になっています
四つ葉のクローバー ①
四つ葉のクローバー ②
※全て別窓で開きます。
「あれじゃないの?」
「えっ? ああっ!
ほんまやっ! 見つけたっ~!」
「あっ ・・・ でもっ
人が乗ったはるわ~」
「みちるっ 追いかけよけぇ~
あのお客さんが降りやはったら
乗ったらええねん はよっ~!」
「無理 無理 ・・・
こんなお腹大きいのに走れへんよ」
「ああっ そうか ごめん^^」
『みちる 保育園勤務 28歳』
妻の告白
「でも 初めて見た ・・・ 感動~」
「俺も 京都に30年住んでるけど
初めてやわ ・・・」
2000年以降に導入されたんで
30年は大袈裟なんですが
京都のとあるタクシー会社のマーク
車の天井に乗っかっている
行灯と言うんでしょうか
夜になると光るやつね ・・・
あれが本来は
三つ葉のクローバーなのに
1440台分の4台の確率で
四葉のクローバーがあるとか ・・・
見つけた日はラッキーデー
乗れたら奇跡!
そのタクシーを見つけて
主人と興奮していたのでした
もう今から4年も前の話し
でも、それからの4年で1台も見てない
主人(佐和山陽平 30歳)とは
まだ私が大阪にいたころに
コンパで知り合いました。
保育士とIT企業社員との出会いです
友達が今はやっぱITでしょ~
といって セッティングしてくれて
その中で 一番カッコ良くて
一番優しそうだった主人に
一目惚れしちゃって ・・・
押しかけるように京都に来て
結婚 出産を経ました ・・・
元々、京都が大好きで
何かと足を運んでいましたし
私の母は京女で 親戚も多いし
京都に縁があったんでしょうね
住まいは一応、京都市内なんですが
中心よりはかなり西の方角
桂というところです
阪急電車では
京都方面 大阪方面 嵐山方面の
分岐点なので 人は多いんですが
静かでいいところです。
短大を卒業して
保育士をしていた私は
結婚・出産のあいだは
お休みしていたけど
私の娘(さくら)が通っている
保育園の園長さんが
主人の父の同級生ということで
お義父さんの紹介で保育士ではなく
保育士助手として
お手伝いをしています。
主人には母がいません
詳しくは聞いてへんけど
主人が小さい頃に出て行かれたとか
この家は
代々農家だったらしいんですが
お義父さんは ・・・
何をしているのか知りません ・・・
一見、遊び人っぽい感じの人で
毎日、ベンツに乗ってどこかへ ・・・
主人によると 中古車販売とか
不動産仲介とか
そういう仕事をしているらしいです
日中や夜、家にほとんどいないので
会うことも少ない
ただ ・・・
農家だっただけに
だけにかどうか知りませんけど
家が大きい~~
大阪の実家は
マッチ箱のような家だったし
この天井の高い家を
もの凄く気に入っています。
※※※
「洋ちゃんは来れない~?」
「21日やろ~?
あかん 出張やわ ・・・」
「そっか ・・・」
「なんで? みちるがいるやん?」
「私は自分の子に
構ってる暇がないし ・・・」
今年の春 4月
保育園の行事で
親子遠足というものがあって
本当は私がいるからいいんですけど
自分の娘に構ってて
他の園児にもしもの事があれば一大事
中には親御さんが
仕事で来れない子も数人いるし ・・・
「親父は?」
「お義父さん^^ 無理よね^^」
「いやいや お前笑ってるけど
メッチャ子煩悩で子供大好きやで」
「ほんと~~?」
「言うだけ 言うてみ
もしかしたら来てくれるかも」
「んん~ わかった ・・・」
お義父さんね~
うちの実家の父なら
喜んで飛んで来てくれると思うけど
大阪から しかも平日に は ・・・
厳しいだろうな ・・・
主人はあんな風に言ってますが
娘のさくらが生まれてから この4年
お義父さんは
1度も抱っこもしたことがなく
もしかしたら孫の名前も
知らないんじゃないかと思うほど
自分のことで手一杯に見えます
近所に40代くらいの
ご夫婦でされてる
小料理屋さんがあるんですが
そこの女将さんと
お義父さんが デキてるとか ・・・
それも保育園に通う子の
ママさんたちから聞いて
もう~ 恥ずかしくて
カッコ悪くって ・・・
でも、その日はどうしても
来て頂きたいのでお願いしたんです
日曜日の朝お義父さんが
出て行きそうなところを呼び止めて
「お義父さんっ!」
「なんや?」
「保育園の行事で
親子遠足というのがあって ・・・」
かくかくしかじか ・・・
「いつやっ?」
「21日 ・・・」
「21日 って ・・・
来週やないかっ?!」
「そうなんです ・・・ 無理ですか?」
「いやっ 無理ですか
って 誰か行かなアカンのやろ?」
「はぃ ・・・」
「行ったるわ ・・・
そやけど こんなんは
もっと はように言うてくれよっ?
俺も遊んでるんと違うんやしっ」
「はぃ すみません わかりました
じゃ お願いします ・・・」
孫のことやのに
何であんなにカッカと言うんやろ
まあいいわ
一応 約束はしてくれやはったし
そして 親子遠足の当日
お義父さんは朝早くから
忙しそうにどこかへ
電話をしていましたが
遠足にはちゃんと同行してくれました
ここは 梅小路公園
京都駅から歩いて15分~20分くらい
園内には庭や小さな森 芝生の広場
その他にも水族館や蒸気機関車館
チンチン電車にも乗れる
さまざまな施設があって
今日は3時ごろまでここで遊びます。
お昼にみんな揃って
芝生広場でお弁当を食べる以外は
一応、自由行動
そのための親の付き添いです。
私は園内で
四葉のクローバーを見つけた子には
特別なおやつを用意してるので
見つけて持ってきてねっ~
と 張り切っていたのに ・・・
子供たちは そんなことより
蒸気機関車やアスレチックに夢中で
お昼をまわって 2時を過ぎ
そろそろ点呼をとって
帰る準備を ・・・
と そのとき ・・・
「特別なおやつは
さくらにやってくれ」
と お義父さんが私に
四葉のクローバーを渡して ・・・
なんか ・・・ カッコいいやん ・・・
遠足は無事に終了
保育園に戻り 解散
そして 夕ご飯のときでした
珍しく お義父さんが
「今日は俺の分も用意してくれな」
「あっ はい」
仕事を休ませてしまったから
今日は用事がないのね ・・・
夕食を終えて夜の8時半頃でした
私も今日は疲れたし あくびが ・・・
さくらも寝たし もう寝ようかな~
と 思っていたら
お義父さんに呼ばれて
「みちるっ~~~~」
「はいっ? ・・・
何でしょうか ・・・?」
「風呂入るし 背中流してくれやっ」
「あっ はぃ ・・・」
何で私が ・・・?
背中くらい自分で洗えるでしょうに
今日はお前に言われて
遠足に行ったし
それくらいサービスしろよ
みたいな感じでしょうか ・・・
少ししてから お風呂場へ行き
「お義父さん~
もう 入っておられます~?」
「おぉ~ みちる 入ってくれっ」
まっ ・・・
お風呂なので当然ですが
真っ裸のお義父さん ・・・
イスに座って背中を向けていました
「洗って くれるけ」
「あっ はいっ ・・・」
ボディタオルを
石鹸で泡立てて ・・・ 背中を ・・・
「みちる ・・・」
「なんですか?」
「さくらのああいう行事は
また行ったるし 言えよ ・・・」
「あっ はいっ!
ありがとうございますっ」
何か嬉しかった
普通の家では当たり前のことでも
ここのお義父さんは
ちょっと普通じゃないし ・・・
でも 洗っていて思ったけど
主人と違って
お義父さんの背中は大きい
まっ 身長も主人より高いし
そんなもんか ・・・
「今日は俺も疲れたし、座敷で寝るわ
大の字で寝たい みちる
あとでまた 呼ぶさかい
布団を敷きに来てくれ」
「はぃ わかりました ・・・・」
と いうことで
お風呂から出て 30分ほどで
また 呼ばれて ・・・
「はいっ 敷きました~ お義父さん
今日はお疲れ様でした
ゆっくり寝てください」
そして
私が座敷を出ようとしたときに ・・・
「おいおいっ どこ行くんや?」
「えっ?」
「今日はみちるも ここで寝んかいな」
「ええっ~? 私がここでっ?」
「おっ~ 俺もみちるの頼み
聞いてやったやろ?
今度はお前が俺の頼みを
聞く番やろ~?」
「頼みって ・・・」
私の頼みというより
自分の孫のことでもあったんやし
何で私がここで寝るのよ ・・・
「ええから まあ座って
とりあえず聞けっ」
と お布団の上に座らされて ・・・
「息子の嫁に手を出すために
言うてるんやないっ 勘違いするな」
「はぁ ・・・」
「一人で寝るようになって25年や
たまには他人の ・・・
女性の温もりを感じながら寝たい
俺も淋しいんや 今日だけ
添い寝してくれたらそれでええ」
「でも ・・・」
「陽平は
明日の晩まで戻らんのやろ?」
「はぃ ・・・」
「内緒にしといたら分からん
なあ みちる
俺の頼みを聞いてやってくれ」
「じゃあ ・・・
さくらの様子を見に行って
お布団をもうひと組持って来ます」
「布団はこれでええ
枕だけ持って来い」
「ええっ??
この部屋で じゃなく
一緒に寝るんですか~?」
「おおっ そうや~」
「それはお義父さん
だめですよぉ~~」
「だめやない
布団も大きいし
背中向けといたらええやないか」
「でもっ~~~」
「はよっ さくら見てきて
枕持って来いっ」
淋しい って
ほうぼうに女がいるんじゃないの?
何で私なのかな ・・・
とりあえず 自分の部屋に戻って
さくらを確認して 少し
寝る前のいつもの準備をしてから
枕を持って ・・・
「どっちですか ・・・?」
「おお~ みちる こっちに入れ」
っと 言われるまま
お義父さんと一緒のお布団に
入りました ・・・
四つ葉のクローバー ①
四つ葉のクローバー ②
※全て別窓で開きます。
「あれじゃないの?」
「えっ? ああっ!
ほんまやっ! 見つけたっ~!」
「あっ ・・・ でもっ
人が乗ったはるわ~」
「みちるっ 追いかけよけぇ~
あのお客さんが降りやはったら
乗ったらええねん はよっ~!」
「無理 無理 ・・・
こんなお腹大きいのに走れへんよ」
「ああっ そうか ごめん^^」
『みちる 保育園勤務 28歳』
妻の告白
「でも 初めて見た ・・・ 感動~」
「俺も 京都に30年住んでるけど
初めてやわ ・・・」
2000年以降に導入されたんで
30年は大袈裟なんですが
京都のとあるタクシー会社のマーク
車の天井に乗っかっている
行灯と言うんでしょうか
夜になると光るやつね ・・・
あれが本来は
三つ葉のクローバーなのに
1440台分の4台の確率で
四葉のクローバーがあるとか ・・・
見つけた日はラッキーデー
乗れたら奇跡!
そのタクシーを見つけて
主人と興奮していたのでした
もう今から4年も前の話し
でも、それからの4年で1台も見てない
主人(佐和山陽平 30歳)とは
まだ私が大阪にいたころに
コンパで知り合いました。
保育士とIT企業社員との出会いです
友達が今はやっぱITでしょ~
といって セッティングしてくれて
その中で 一番カッコ良くて
一番優しそうだった主人に
一目惚れしちゃって ・・・
押しかけるように京都に来て
結婚 出産を経ました ・・・
元々、京都が大好きで
何かと足を運んでいましたし
私の母は京女で 親戚も多いし
京都に縁があったんでしょうね
住まいは一応、京都市内なんですが
中心よりはかなり西の方角
桂というところです
阪急電車では
京都方面 大阪方面 嵐山方面の
分岐点なので 人は多いんですが
静かでいいところです。
短大を卒業して
保育士をしていた私は
結婚・出産のあいだは
お休みしていたけど
私の娘(さくら)が通っている
保育園の園長さんが
主人の父の同級生ということで
お義父さんの紹介で保育士ではなく
保育士助手として
お手伝いをしています。
主人には母がいません
詳しくは聞いてへんけど
主人が小さい頃に出て行かれたとか
この家は
代々農家だったらしいんですが
お義父さんは ・・・
何をしているのか知りません ・・・
一見、遊び人っぽい感じの人で
毎日、ベンツに乗ってどこかへ ・・・
主人によると 中古車販売とか
不動産仲介とか
そういう仕事をしているらしいです
日中や夜、家にほとんどいないので
会うことも少ない
ただ ・・・
農家だっただけに
だけにかどうか知りませんけど
家が大きい~~
大阪の実家は
マッチ箱のような家だったし
この天井の高い家を
もの凄く気に入っています。
※※※
「洋ちゃんは来れない~?」
「21日やろ~?
あかん 出張やわ ・・・」
「そっか ・・・」
「なんで? みちるがいるやん?」
「私は自分の子に
構ってる暇がないし ・・・」
今年の春 4月
保育園の行事で
親子遠足というものがあって
本当は私がいるからいいんですけど
自分の娘に構ってて
他の園児にもしもの事があれば一大事
中には親御さんが
仕事で来れない子も数人いるし ・・・
「親父は?」
「お義父さん^^ 無理よね^^」
「いやいや お前笑ってるけど
メッチャ子煩悩で子供大好きやで」
「ほんと~~?」
「言うだけ 言うてみ
もしかしたら来てくれるかも」
「んん~ わかった ・・・」
お義父さんね~
うちの実家の父なら
喜んで飛んで来てくれると思うけど
大阪から しかも平日に は ・・・
厳しいだろうな ・・・
主人はあんな風に言ってますが
娘のさくらが生まれてから この4年
お義父さんは
1度も抱っこもしたことがなく
もしかしたら孫の名前も
知らないんじゃないかと思うほど
自分のことで手一杯に見えます
近所に40代くらいの
ご夫婦でされてる
小料理屋さんがあるんですが
そこの女将さんと
お義父さんが デキてるとか ・・・
それも保育園に通う子の
ママさんたちから聞いて
もう~ 恥ずかしくて
カッコ悪くって ・・・
でも、その日はどうしても
来て頂きたいのでお願いしたんです
日曜日の朝お義父さんが
出て行きそうなところを呼び止めて
「お義父さんっ!」
「なんや?」
「保育園の行事で
親子遠足というのがあって ・・・」
かくかくしかじか ・・・
「いつやっ?」
「21日 ・・・」
「21日 って ・・・
来週やないかっ?!」
「そうなんです ・・・ 無理ですか?」
「いやっ 無理ですか
って 誰か行かなアカンのやろ?」
「はぃ ・・・」
「行ったるわ ・・・
そやけど こんなんは
もっと はように言うてくれよっ?
俺も遊んでるんと違うんやしっ」
「はぃ すみません わかりました
じゃ お願いします ・・・」
孫のことやのに
何であんなにカッカと言うんやろ
まあいいわ
一応 約束はしてくれやはったし
そして 親子遠足の当日
お義父さんは朝早くから
忙しそうにどこかへ
電話をしていましたが
遠足にはちゃんと同行してくれました
ここは 梅小路公園
京都駅から歩いて15分~20分くらい
園内には庭や小さな森 芝生の広場
その他にも水族館や蒸気機関車館
チンチン電車にも乗れる
さまざまな施設があって
今日は3時ごろまでここで遊びます。
お昼にみんな揃って
芝生広場でお弁当を食べる以外は
一応、自由行動
そのための親の付き添いです。
私は園内で
四葉のクローバーを見つけた子には
特別なおやつを用意してるので
見つけて持ってきてねっ~
と 張り切っていたのに ・・・
子供たちは そんなことより
蒸気機関車やアスレチックに夢中で
お昼をまわって 2時を過ぎ
そろそろ点呼をとって
帰る準備を ・・・
と そのとき ・・・
「特別なおやつは
さくらにやってくれ」
と お義父さんが私に
四葉のクローバーを渡して ・・・
なんか ・・・ カッコいいやん ・・・
遠足は無事に終了
保育園に戻り 解散
そして 夕ご飯のときでした
珍しく お義父さんが
「今日は俺の分も用意してくれな」
「あっ はい」
仕事を休ませてしまったから
今日は用事がないのね ・・・
夕食を終えて夜の8時半頃でした
私も今日は疲れたし あくびが ・・・
さくらも寝たし もう寝ようかな~
と 思っていたら
お義父さんに呼ばれて
「みちるっ~~~~」
「はいっ? ・・・
何でしょうか ・・・?」
「風呂入るし 背中流してくれやっ」
「あっ はぃ ・・・」
何で私が ・・・?
背中くらい自分で洗えるでしょうに
今日はお前に言われて
遠足に行ったし
それくらいサービスしろよ
みたいな感じでしょうか ・・・
少ししてから お風呂場へ行き
「お義父さん~
もう 入っておられます~?」
「おぉ~ みちる 入ってくれっ」
まっ ・・・
お風呂なので当然ですが
真っ裸のお義父さん ・・・
イスに座って背中を向けていました
「洗って くれるけ」
「あっ はいっ ・・・」
ボディタオルを
石鹸で泡立てて ・・・ 背中を ・・・
「みちる ・・・」
「なんですか?」
「さくらのああいう行事は
また行ったるし 言えよ ・・・」
「あっ はいっ!
ありがとうございますっ」
何か嬉しかった
普通の家では当たり前のことでも
ここのお義父さんは
ちょっと普通じゃないし ・・・
でも 洗っていて思ったけど
主人と違って
お義父さんの背中は大きい
まっ 身長も主人より高いし
そんなもんか ・・・
「今日は俺も疲れたし、座敷で寝るわ
大の字で寝たい みちる
あとでまた 呼ぶさかい
布団を敷きに来てくれ」
「はぃ わかりました ・・・・」
と いうことで
お風呂から出て 30分ほどで
また 呼ばれて ・・・
「はいっ 敷きました~ お義父さん
今日はお疲れ様でした
ゆっくり寝てください」
そして
私が座敷を出ようとしたときに ・・・
「おいおいっ どこ行くんや?」
「えっ?」
「今日はみちるも ここで寝んかいな」
「ええっ~? 私がここでっ?」
「おっ~ 俺もみちるの頼み
聞いてやったやろ?
今度はお前が俺の頼みを
聞く番やろ~?」
「頼みって ・・・」
私の頼みというより
自分の孫のことでもあったんやし
何で私がここで寝るのよ ・・・
「ええから まあ座って
とりあえず聞けっ」
と お布団の上に座らされて ・・・
「息子の嫁に手を出すために
言うてるんやないっ 勘違いするな」
「はぁ ・・・」
「一人で寝るようになって25年や
たまには他人の ・・・
女性の温もりを感じながら寝たい
俺も淋しいんや 今日だけ
添い寝してくれたらそれでええ」
「でも ・・・」
「陽平は
明日の晩まで戻らんのやろ?」
「はぃ ・・・」
「内緒にしといたら分からん
なあ みちる
俺の頼みを聞いてやってくれ」
「じゃあ ・・・
さくらの様子を見に行って
お布団をもうひと組持って来ます」
「布団はこれでええ
枕だけ持って来い」
「ええっ??
この部屋で じゃなく
一緒に寝るんですか~?」
「おおっ そうや~」
「それはお義父さん
だめですよぉ~~」
「だめやない
布団も大きいし
背中向けといたらええやないか」
「でもっ~~~」
「はよっ さくら見てきて
枕持って来いっ」
淋しい って
ほうぼうに女がいるんじゃないの?
何で私なのかな ・・・
とりあえず 自分の部屋に戻って
さくらを確認して 少し
寝る前のいつもの準備をしてから
枕を持って ・・・
「どっちですか ・・・?」
「おお~ みちる こっちに入れ」
っと 言われるまま
お義父さんと一緒のお布団に
入りました ・・・
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