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五月雨の相合傘 ~夫は土砂降り 妻は洪水~

「僕が持ちましょうか?
 ・・・と言っても 背が ・・・」

「あぁ~ ヒール履いてるから ・・・
 お宅はどの辺りなんですか?」

「郵便局の手前です」

「じゃあ~ 私が持ったほうが ・・・
 私、郵便局の向こう側なので」

「でもそれだと 傘を ・・・」

「明日、私が返しておきます」

『花 主婦 28歳』 妻の告白


今から半年前
五月雨が続く5月のこと ・・・

雨が降るとテレビの予報で見ていたのに
傘を忘れて出掛けた日がありました
家に帰る途中で降り出し
慌てて雨宿りをしたのがとあるビルの前

「お姉さん これ使い?」

私にビニル傘を差し出してくれたのは
そのビルの住人? もしくは
従業員か社長さんでしょう~
○○興業と看板のあがる怪しい建物
出てきた人も少しコワモテな男性だった

男性
「ご主人! 奥さんに傘を渡したし
 夫婦で仲良う差してかえり~^^」

「あっ わたしたち ・・・」

男性
「奥さん 今度また
 通った時に返してくれたらええよ?」

「お借りしますッ! すみません!」

二人の会話に割って入ってきたのが
私の隣で同じく雨宿りをしていた男の人

「行きましょうか?」

「あっ はい ・・・」

行きましょうと言われても
どこの誰かも知らないし
帰る方向が一緒とは限りません

だから ・・・

「お宅はどの辺りですか?」

男の人
「郵便局の手前です」

この人と歩いた時間は15分くらいです
家の方角を話した以外
たいした会話もなく淡々としていましたが
私の心音はなぜか
「トクトク」と聴こえるほど
いつもより早く動いていました


『今日も雨や~』

『大変ね 仕事は出来るの?』

『日本にいる時みたいに
 のんびりしてられへん雨でもやってるよ』

『そぉ~ かわいそうに
 気をつけて 怪我のないようにしてね?』

『うん また電話するわ』

電話の相手は私の夫 小野木直人 28歳
土木関係の仕事で今はマレーシアにいます
こちらを発ったのは例の雨宿りの日の
数日前のことでした。
帰国の予定は来年の5月 ・・・

私の地元 北海道の大学で主人と知り合い
ハタチから5年間、交際しました
卒業後の三年が遠距離恋愛だったため
それに耐えられず結婚したのに
また遠距離の生活に逆戻りしています

でも、淋しくはありません
元々は一人でいるのが好きな性格
主人と出会ってなかったら
まだ結婚もしていなかったと思います。

そんな私が唯一重きを置いている
生活の一部が「ブログ」です
コメントをもらっても顔の見えない相手だし
気持ちも楽 要は邪魔くさがり ・・・
性格も男性っぽくサバサバしているので
実生活では女性の友達も出来にくく
私にはもってこいの暇つぶし ・・・

【五月雨の相合傘 5月19日】

全く知らない男性と相合傘をする
そんなドラマティックな出会いに
少し胸がときめいた ・・・
というブログを あの日に書きました

すると ・・・

「僕も同じ気持ちです
 雨宿りで女性と出会うなんて
  初めてのことですから ・・・」
というコメントが届いてビックリ!
思わずメッセージのやりとりに切り替えて
この方にコンタクトをとりました

「雨宿りをしたのはどこですか?」
と質問すると ・・・

「○○興業ビルの前」

これが ・・・
「ときめき」を「小さな恋」に変えた瞬間です
私と彼の間には何かがあると強く感じました
そしてそれが的中します

最初はブログのコメントや
メッセージでのやりとりだけでしたが
ある日、スーパーの前で彼とバッタリ再会

「あっ^^ お買い物は済んだんですか?」


「帰ろうと思ったら降ってきて ・・・^^」

「雨男でしょ^^? これ使ってください」

「お借りします^^ 家に戻ってから
 すぐ折り返し ここに持って来ます」

彼は伊吹翼さん 28歳
数ヶ月に及ぶメッセージの交換で
かなりお互いのことを知る事が出来ました
でも、ネットの友達と
街中で会ったからといって騒ぐわけじゃない
そこは冷静ないつもの私です


「買い物 済みました?」

「ええ~^^」

「残念ながら 相合傘じゃないけど
 途中まで一緒に帰りましょうか~^^?」

この時も二人で歩いた時間は15分くらい
でも、生の会話だと
文字よりもトントン進むから
より深い内情を知ることになります


「結婚されてたんですね ・・・?」

「あっ これは ・・・」

「別に隠さなくても^^」

「あぁ はぁ~^^ ・・・
 文字では分からないけど
  言葉のイントネーションが ・・・」

「僕は沖縄生まれです^^
 花さんは北海道でしたよね?
  ブログにもそう書いてあるし」

「そうです ・・・
 北海道と沖縄の二人が
  京都で相合傘って なんかおもしろい」

「ですよね~^^ あっ もう家です^^
 もう少し話したいけど
  また 花さんのブログで^^」

「はい^^ さよなら~」

ここでも何もなかった 小さな小さな恋だから
ただ、これまでにわかっていることは
お互いが「ときめいた」という事実
二人の時間が本格的に回り始めたのは
この次の日からでした ・・・


「こんにちは~」

「は~い あれ?!
 郵便局にお勤めだったんですか~?」

「そうなんです~^^
 昼間、お隣の家に配達へ来た時 ・・・」

昨日、お貸しした傘を見つけられたそうで
夕方、訪ねて来られました


「食事中でした?良い匂いがしてる^^」

「独身でしたよね~?食べていかれます?」

「えッ? お一人なんですか?」(小声)

「誰もいませんよ^^ どうぞ~」

たいした料理でもなかったけど
ここで一歩踏み込まないと何も始まらない
と直感的に動いたんだと思います

「まさか私のブロ友さんだったとは^^」


「こっちに来たばっかりの頃で ・・・
 花さん 京都の写真とかUPされてたから
  勉強になるな~と思ったんです^^」

まっ 最初はこんな会話です
私が突っ込んで聞いて欲しいことは
彼が一番聞きにくいことでしょうから
こちらがもう一歩踏み込むしかない


「痛いんですか?」

「結婚して少し太ったから^^
 またサイズを合わせてもらわないと」

「花さん ・・・
 今、恋されてます?」

「恋^^? 誰とですか~?」

「僕と ・・・」

指輪をいじったおかげで
食いついては貰えましたが
その先の事は考えていなかった私
彼の言葉がストレートに突き刺さり
もじもじして 
いつもの自分らしくなかったかも ・・・


「幸せな結婚生活を送っている女性は
 指輪を隠そうとしたりしませんからね」
と言いながら 彼が席を立って ・・・

「メッセージで言ってなかったし^^
 翼君が驚くと思って うっ はぁ~ ・・・」

「二人ともほうれん草の香りがしますよ^^」

「はぁ~ 翼君~ ・・・」

座っていた私に正面からキスをしました


「ご主人の出張はいつまで?」

「来年 ・・・」

「じゃあ今日は安全なんですよね?」
と聞かれ 
彼の目を見つめて「うん」と頷きました

ここからは堰を切ったように
隣室のソファーの上でもつれ合った二人


「何か不思議なことでも^^?」

「うん あっ ・・・^^」

「背が低い男なのに ってことかな?」

「ごめんなさい^^
 正直 期待してなかったから~^^」

「ハッキリものを言う女性は好きですよ^^
 それに けなされてるわけでもないし」

彼の身長が私より低いので
あそこも小さいと思っていたんです~

ノースリーブの上から
私の胸に触れている間
大きなペニスを舐めてしごいてあげました

そして ・・・


「上が好き?」

「ソファーなら 上かな~^^」

一時間くらいのセックス
これが私の初めての浮気です
出会ってから半年が経っていました

セックスはとても上手い人ですが
主人が戻ってきてからも続けようとは
今のところ考えていません だから
二人の恋の寿命は長くてあと半年


主人
『そっちは晴れてるんか?』

『晴れてるけど
 もしかして また雨?』

『土砂降りやで~^^
 今、今日の工事をどうするか
  上の人たちが話してるとこ ・・・』

『ホントに大変ね
 でももう半分は過ぎたし 頑張って』

『来年の5月か~ 早く花に会いたい』

『うん~ 私も会いたい』

『よっしゃ また電話するわ』

『は~い』



「なんで嘘をつくんですか~?」

「嘘って~?」

「こっちは晴れじゃなく 洪水ですよ~」

「あっ そういう意味ね^^
 はぁ~ 気持ちいい~ そこぉ~」

「この状況で電話出来る花さんて凄いね」

「すぐ取らないとうるさいから
 あぁ~ 大っきい~ 翼君 ・・・」

寿命を知っているだけに
余計に内容が濃くなります
彼とのセックスは二日に一度
巨根男性なんて滅多に出会えませんから
今のうち楽しんでおかないと ・・・

「翼君~ うしろから入れて ・・・」

「入れて欲しいなら もっと
 自分で広げておま○こ見せて下さいよ~」

「っん~ これでいい~?」

「うわっ 中に汁が溜まってますね~」

「早くちょうだいっ~!」

「焦らなくっても ・・・
 僕も早く入れたいんですから~?!」

「あぁ~~! はっ はっ~」

「あったかい~ 花さんのおま○こ」

「ああっ~ 気持ちいい~!
 いっぱい包んであげるぅ~~」


朝、主人から電話があるときは
口癖のように「傘を忘れずにね」
と話しますが
忘れても良い日もある
と思えた彼との出会いでした


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