妻と社長の慰恥部始終 ①
このお話しは全部で5話あります。
妻と社長の慰恥部始終 ①
妻と社長の慰恥部始終 ②
妻と社長の慰恥部始終 ③
妻と社長の慰恥部始終 ④
妻と社長の慰恥部始終 ⑤
※すべて別窓で開きます。
「倉田さん」
「はいっ?」
「気をつけたほうがいいわよ」
私にそう言ったのは
千葉先輩の奥さん
目で合図をされて
(ほら、後ろよ ・・・)
『倉田勉 工場勤務 38歳』
旦那の告白
回転寿司屋の
4人掛けテーブルの向かいに座る
先輩ご夫婦(奥さんも先輩)
指摘通りにナナメ後ろ
寿司レーンを挟んで
反対側のテーブル席を
少し猫背になりながら
かがむように覗いて見ると
こちら向きに座っていた工場の社長と
私の妻 麗子 35歳
その向かいには専務と女性の後ろ姿も
「たばこに火をつけてたわよ」
と 千葉さんの奥さん
「あっ そうですか ・・・」
「そうですか って
麗子ちゃんタバコ吸うの?」
「いえいえっ あいつは大嫌いですし
俺が吸っていても嫌がって
換気扇のところか外に行ってよ
と 言います ・・・ えっ?
どういうことですか ・・・?」
と 小声で聞くと
「麗子ちゃんがタバコを咥えて
自分で火を付けて
社長の口に渡してあげたのよ」
「えええっ?!
マジですか?!」
「ツトム ・・・
社長に何か弱みでも
握られてるけ?」
と 千葉先輩 ・・・
「いや~~ ・・・」
「ツトムと入れ替わりで辞めてった
松野さんも社長と奥さんが
接近してから夫婦仲が
おかしくなったらしいぞ
お前も気をつけろよ」
「はいっ」
三重で生まれて 三重で育った私が
鹿児島出身の麗子と知り合ったのは
学生の頃に遡ります
その頃、人気のあった映画雑誌の
「文通者募集」のページで
文通相手を募集していた
当時まだ中学生の麗子と出会いました
文通じたいは他愛もない
映画の話しや学校での出来事など
高校1年だった私もまだまだうぶでして
真面目な文通を3年ほど続けました
一度はそこで
麗子との縁も切れたのですが
私が30歳になる手前
突然麗子から連絡がありました
最初は手紙でしたが
時代は「携帯」になっていましたし
懐かしくてすぐに番号を教え合い
2週間ほどは ほとんど毎日
何時間も電話でやりとりをしていました
どうも、
結婚間近だった彼にフラれたらしく
私もその頃、彼女と別れたばっかりで
意気投合した結果
すぐに鹿児島へ飛んで行き
トントン拍子に結婚まで進みました
こちらには病弱な母がいるため
麗子に「同居」をお願いしたのですが
それを快く受け入れてくれて
数年は幸せに暮らしていました
が ・・・
真面目でおとなしい麗子
その麗子に輪をかけた程
真面目で純粋な母親
その二人が何の文句も言わない生活
言いたいこともあっただろうに
何も言い出さない二人
無論、私にも ・・・
この生活が逆に
私にストレスを与えたのかどうかは
分かりませんが ギャンブルなど
一切してこなかった私が
ちょっとやんちゃな友達に誘われ
競馬・マージャンなどに
湯水のごとくお金を注ぎ
遊び始めたんです
そして、貯金が底をつきはじめた頃
実兄から連絡があり
転勤先から地元に帰ってくると ・・・
私は生活を変えたかった
自分のために 麗子のために
兄にすべてを話しました
それじゃ 俺が実家に戻って
母親をみるから お前は
好きにしたらええよ と 言われ
即、見つけたきたのが今の工場です
同じ、三重県にありますが
実家からは離れていて
夫婦寮があるとのことで
駆け込むように面接に行き
決めてきました
思えば 最初から親との同居
しかも看病の必要な母
我慢強い麗子にとっても
何らかの気分転換になればいいな
と 思っていました。
もちろん、麗子の了承も得られ
すぐに工場勤務 工場横にある
2DKのアパートでの生活が始まります
麗子は 落ち着いたら
何かパートでも探すわ と ・・・
口には出しませんが
看病から開放された安堵感は
私が見てもわかるほどでした
そして、勤務して
半年が過ぎた頃でしたか
突然、アパートに社長が現れ
「お願い」 が あると ・・・
その日は休みで
麗子と二人でビデオを観ながら
くつろいでいたんです
「経理を手伝ってくれる人を
探してるんや」
と 社長 ・・・
「麗子ちゃん
経理出来るかな~?」
「えっ?わたしですか?」
社長は凄く激しさを感じる
野生的な男性でして
私はその状況を呆然と
見ているだけでした ・・・
「そんな難しいことじゃないんや
担当者はもういるしな
まあ~ 俺の補佐的な ・・・」
そのときの私は
社長が数ある奥様方の中から
麗子を指名されたことが
少し嬉しくも感じられ
調子に乗って ・・・
「社長の小遣い作り ・・・
みたいな ですか?」 と
「さすがっ!
俺が直接、面接でとった男や
将来有望やな」
「まっ そういうことや麗子ちゃん
俺が言う数字を帳面に書いたり
書類を整理したり ほんま
簡単な仕事やし 頼むわ」
「毎日でしょうか ・・・」
と 麗子が ・・・
麗子はつい先日、
面接を受けたパート先の事が
気になったのでしょう
それを私が代わりに
社長に伝えると ・・・
「毎日はない 呼んだ時だけ来て
手伝ってくれたらええんよ
んで、ちゃんと
パート代になるくらいは払うしな」
と、まあ
嵐のようにやって来て
嵐のように去って行った
社長なのですが
帰り際に妙な話しを ・・・
「勉が借りてる300万
あれ 今度話しつけてやるし」
「えっ?」
「あそこの銀行の支店長は
ワシの同級生や
それもコミコミで
麗子ちゃん 頼むわな!」
実は面接の時
社長がじかに対応してくれたのは
本当の話しでして
早急に職を求めていた私は
身の上話をするかの如く
洗いざらい社長に喋っていたのです
借金があるということも ・・・
「とりあえず麗子 受けてみて
あの最後の金の話し
どういうことか聞いてくれ?」
「うん わかった
あっちのパートは断っておくわ」
「すまんな 麗子」
と、言うわけで仮ではありますが
一応、話しを
受けたカタチとなりました
ここで少し
麗子と社長について話しておきます
麗子は鹿児島に居たころは
高校の英語教師をしていました
まっ 賢い女性です。
女性の割には身長も高く ボインです
顔はまあまあですが
その外人並みのスタイルに
私もやられまして
女性経験の乏しい私にとっては
女神のような存在です
妻としては申し分ないのですが
唯一 ・・・
欠点を上げるとすれば 「豹変」
これは結婚してから
一度しか見ていませんけど
普段は清楚でおとなしい麗子が
ケンカになると
切れまくって 暴言を吐き
今まで溜まっていたものを
ぶちまけるんです
私が借金を作っても
怒りもしない麗子が
一度だけ私が
麗子の浮気を疑ってしまった時に
凄い勢いで切れて
恐ろしい暴言を吐かれました
あれは一種の
ヒステリックなんでしょうね
ケンカさえしなければ仲のイイ夫婦
何も問題ありません
さて ・・・
社長なんですが
年齢はおそらく50代後半です
工場の近くに大きな屋敷があり
そこには奥様もおられます。
まっ 人づてではありますし
噂の域は超えないんですけど
元・ヤクザ ・・・ ではない
とにかく裏の世界にいた人で
先代が亡くなられて 急遽
跡を継いだそうです
その時に、ワル仲間だったのか
今の専務を引っ張ってきて
就任早々は
「上層部=素人集団」 で
結構、技術部門の職人達は
泣かされたそうです
まっ でも
私なんかよりも 会社のことを想い
太っ腹で 他の工場よりも
おそらく給料もいいでしょう
と ・・・
まだまだ本当の社長の「裏の顔」を
知らない私でしたので
この後、自分にふりかかる災いに
アンテナの反応も皆無でした
そして、最初に話しました
回転寿司屋のところに戻ります
妻と社長の慰恥部始終 ①
妻と社長の慰恥部始終 ②
妻と社長の慰恥部始終 ③
妻と社長の慰恥部始終 ④
妻と社長の慰恥部始終 ⑤
※すべて別窓で開きます。
「倉田さん」
「はいっ?」
「気をつけたほうがいいわよ」
私にそう言ったのは
千葉先輩の奥さん
目で合図をされて
(ほら、後ろよ ・・・)
『倉田勉 工場勤務 38歳』
旦那の告白
回転寿司屋の
4人掛けテーブルの向かいに座る
先輩ご夫婦(奥さんも先輩)
指摘通りにナナメ後ろ
寿司レーンを挟んで
反対側のテーブル席を
少し猫背になりながら
かがむように覗いて見ると
こちら向きに座っていた工場の社長と
私の妻 麗子 35歳
その向かいには専務と女性の後ろ姿も
「たばこに火をつけてたわよ」
と 千葉さんの奥さん
「あっ そうですか ・・・」
「そうですか って
麗子ちゃんタバコ吸うの?」
「いえいえっ あいつは大嫌いですし
俺が吸っていても嫌がって
換気扇のところか外に行ってよ
と 言います ・・・ えっ?
どういうことですか ・・・?」
と 小声で聞くと
「麗子ちゃんがタバコを咥えて
自分で火を付けて
社長の口に渡してあげたのよ」
「えええっ?!
マジですか?!」
「ツトム ・・・
社長に何か弱みでも
握られてるけ?」
と 千葉先輩 ・・・
「いや~~ ・・・」
「ツトムと入れ替わりで辞めてった
松野さんも社長と奥さんが
接近してから夫婦仲が
おかしくなったらしいぞ
お前も気をつけろよ」
「はいっ」
三重で生まれて 三重で育った私が
鹿児島出身の麗子と知り合ったのは
学生の頃に遡ります
その頃、人気のあった映画雑誌の
「文通者募集」のページで
文通相手を募集していた
当時まだ中学生の麗子と出会いました
文通じたいは他愛もない
映画の話しや学校での出来事など
高校1年だった私もまだまだうぶでして
真面目な文通を3年ほど続けました
一度はそこで
麗子との縁も切れたのですが
私が30歳になる手前
突然麗子から連絡がありました
最初は手紙でしたが
時代は「携帯」になっていましたし
懐かしくてすぐに番号を教え合い
2週間ほどは ほとんど毎日
何時間も電話でやりとりをしていました
どうも、
結婚間近だった彼にフラれたらしく
私もその頃、彼女と別れたばっかりで
意気投合した結果
すぐに鹿児島へ飛んで行き
トントン拍子に結婚まで進みました
こちらには病弱な母がいるため
麗子に「同居」をお願いしたのですが
それを快く受け入れてくれて
数年は幸せに暮らしていました
が ・・・
真面目でおとなしい麗子
その麗子に輪をかけた程
真面目で純粋な母親
その二人が何の文句も言わない生活
言いたいこともあっただろうに
何も言い出さない二人
無論、私にも ・・・
この生活が逆に
私にストレスを与えたのかどうかは
分かりませんが ギャンブルなど
一切してこなかった私が
ちょっとやんちゃな友達に誘われ
競馬・マージャンなどに
湯水のごとくお金を注ぎ
遊び始めたんです
そして、貯金が底をつきはじめた頃
実兄から連絡があり
転勤先から地元に帰ってくると ・・・
私は生活を変えたかった
自分のために 麗子のために
兄にすべてを話しました
それじゃ 俺が実家に戻って
母親をみるから お前は
好きにしたらええよ と 言われ
即、見つけたきたのが今の工場です
同じ、三重県にありますが
実家からは離れていて
夫婦寮があるとのことで
駆け込むように面接に行き
決めてきました
思えば 最初から親との同居
しかも看病の必要な母
我慢強い麗子にとっても
何らかの気分転換になればいいな
と 思っていました。
もちろん、麗子の了承も得られ
すぐに工場勤務 工場横にある
2DKのアパートでの生活が始まります
麗子は 落ち着いたら
何かパートでも探すわ と ・・・
口には出しませんが
看病から開放された安堵感は
私が見てもわかるほどでした
そして、勤務して
半年が過ぎた頃でしたか
突然、アパートに社長が現れ
「お願い」 が あると ・・・
その日は休みで
麗子と二人でビデオを観ながら
くつろいでいたんです
「経理を手伝ってくれる人を
探してるんや」
と 社長 ・・・
「麗子ちゃん
経理出来るかな~?」
「えっ?わたしですか?」
社長は凄く激しさを感じる
野生的な男性でして
私はその状況を呆然と
見ているだけでした ・・・
「そんな難しいことじゃないんや
担当者はもういるしな
まあ~ 俺の補佐的な ・・・」
そのときの私は
社長が数ある奥様方の中から
麗子を指名されたことが
少し嬉しくも感じられ
調子に乗って ・・・
「社長の小遣い作り ・・・
みたいな ですか?」 と
「さすがっ!
俺が直接、面接でとった男や
将来有望やな」
「まっ そういうことや麗子ちゃん
俺が言う数字を帳面に書いたり
書類を整理したり ほんま
簡単な仕事やし 頼むわ」
「毎日でしょうか ・・・」
と 麗子が ・・・
麗子はつい先日、
面接を受けたパート先の事が
気になったのでしょう
それを私が代わりに
社長に伝えると ・・・
「毎日はない 呼んだ時だけ来て
手伝ってくれたらええんよ
んで、ちゃんと
パート代になるくらいは払うしな」
と、まあ
嵐のようにやって来て
嵐のように去って行った
社長なのですが
帰り際に妙な話しを ・・・
「勉が借りてる300万
あれ 今度話しつけてやるし」
「えっ?」
「あそこの銀行の支店長は
ワシの同級生や
それもコミコミで
麗子ちゃん 頼むわな!」
実は面接の時
社長がじかに対応してくれたのは
本当の話しでして
早急に職を求めていた私は
身の上話をするかの如く
洗いざらい社長に喋っていたのです
借金があるということも ・・・
「とりあえず麗子 受けてみて
あの最後の金の話し
どういうことか聞いてくれ?」
「うん わかった
あっちのパートは断っておくわ」
「すまんな 麗子」
と、言うわけで仮ではありますが
一応、話しを
受けたカタチとなりました
ここで少し
麗子と社長について話しておきます
麗子は鹿児島に居たころは
高校の英語教師をしていました
まっ 賢い女性です。
女性の割には身長も高く ボインです
顔はまあまあですが
その外人並みのスタイルに
私もやられまして
女性経験の乏しい私にとっては
女神のような存在です
妻としては申し分ないのですが
唯一 ・・・
欠点を上げるとすれば 「豹変」
これは結婚してから
一度しか見ていませんけど
普段は清楚でおとなしい麗子が
ケンカになると
切れまくって 暴言を吐き
今まで溜まっていたものを
ぶちまけるんです
私が借金を作っても
怒りもしない麗子が
一度だけ私が
麗子の浮気を疑ってしまった時に
凄い勢いで切れて
恐ろしい暴言を吐かれました
あれは一種の
ヒステリックなんでしょうね
ケンカさえしなければ仲のイイ夫婦
何も問題ありません
さて ・・・
社長なんですが
年齢はおそらく50代後半です
工場の近くに大きな屋敷があり
そこには奥様もおられます。
まっ 人づてではありますし
噂の域は超えないんですけど
元・ヤクザ ・・・ ではない
とにかく裏の世界にいた人で
先代が亡くなられて 急遽
跡を継いだそうです
その時に、ワル仲間だったのか
今の専務を引っ張ってきて
就任早々は
「上層部=素人集団」 で
結構、技術部門の職人達は
泣かされたそうです
まっ でも
私なんかよりも 会社のことを想い
太っ腹で 他の工場よりも
おそらく給料もいいでしょう
と ・・・
まだまだ本当の社長の「裏の顔」を
知らない私でしたので
この後、自分にふりかかる災いに
アンテナの反応も皆無でした
そして、最初に話しました
回転寿司屋のところに戻ります
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